また久しぶりの投稿になってしましました。。。
前回の記事の続きです。
Production écrite (作文)
3つの目の試験は作文です。与えられた状況設定に応じて、250文字程度の文書を作成します。
試験前の勉強は、ここに一番時間をかけました。
過去問研究により、作文の形式は要望と抗議の2パターンに大別できる、ということを導きました。それぞれに対するフォーマットも用意。要望が150文字・抗議が200文字以上あるフォーマットを完成させました。
試験直前は、このフォーマットを暗記する時間に割きました。フォーマットさえ暗記できれば、試験中に、問題文に沿って、残りの50~100文字を埋めていけばいいだけ。
ここで取らなきゃどこで取る!と気合を入れてました。
抗議形式用のフォーマットの文字数が多かったので、心の中で『抗議来い、抗議来い!』と叫んでいました。
ページをめくると、『よっしゃーー、こーーおーーぎーーー』 心の中でガッツポーズ。
しかも、フォーマット通りの市長への抗議形式(他に会社の上司や学校の校長パターンなどもある)。
『よっしゃーーー!!』
フォーマット以外のところを組み立てて、順調に書き進めていく。フォーマットは完璧に暗記していましたが、フォーマット以外の箇所の表現力がしょぼすぎ。。。単語のスペルや活用がめちゃくちゃでした。
でもまあ、何とか形にして終了。
この試験中、早く終わったのか、あきらめたのか、寝ていたアフリカ人が何人かいましたね。中にはいびきをかいている人も。。
さらに、試験官の携帯が鳴って、外に行くでもなく、その電話にでて、「おれ今、試験中だから!」とキレていました。電話が終わった後も、独り言で「試験中に電話してくんなよ」的なことを言っていました。。
いや、全部こっちに聞こえてっから!!w まず電話ここででんなよ!w
Production orale (会話)
会話はかなり苦手でしたが、ここで高得点を叩き出せば、もしかしたらもしかするかもしれない!と思っていました。
先ほどの作文から会話の試験までは約2時間ありました。単語見直したり、ここでも事前に作成していたフォーマットの見直しをしていました。
この試験の流れは、まず短いテキストが書かれた2枚の紙を渡されます。そのうち、1枚を選択し、30分間、面接の準備の時間が与えられます。この時間にやるのは、まずはテキストの内容を理解し、何について書かれていて、自分はどう思うのかということを面接で話すための準備です。
この試験、順番的に私が最後だったんですね。だから、準備の30分間は、試験官のおっちゃんと私の2人っきり。
そしたら、彼の携帯に電話がかかってきて、案の定、でます。
私が何度も電話やめて!的なジェスチャーをするも全然切りません。
テキストはまじで何書いてあるかほとんど理解できないし、電話されて集中力切れちゃうし。。
電話が終わった後、言ってやりましたよ、「いやおれ試験中だよ!なんで電話切らないの? Ce n’est pas bon」と。
ここでちょっと蛇足・・・
Ce n’est pas bon. あえてフランス語のまま書きましたが、英語にするとIt’s not good.といった簡単な表現です。ですが、この表現、ベナンではめちゃくちゃ使います。というか言われます。
<よくあるパターン>
ベナン人:おい、白人、お金くれよ!
自分:お金ないんだ~
ベナン人:じゃあ何かくれよ!
自分:何もあげられないよ、じゃね~
ベナン人:Ce n’est pas bon! (おまえ、くそだわ~)
誇張して意訳していますが、本当にこんな感じに聞こえるときがあります。『いや、ちょっと待て。初めて会った人に、何もあげないといっただけで、なんでそんなこと言われなきゃいけないの?』という気持ちになりますが、これには慣れるしかありません。
蛇足終わり・・・
そして、いよいよ面接です!いやーまずはテキスト自体が理解できないという絶望的な状況でしたね。
部屋に入ると、ベナン人が2人。フランス人とベナン人だと思っていたので、少し拍子抜け。。
そして、試験が始まりました。時間は20分間。簡単な挨拶をして、事前に用意していたフォーマットを中心に、かなり強引に自分なりに解釈したテキストの内容とそれに関する自分の意見を話していきました。
正直、自分で話している内容を自分で理解できていないぐらいひどかった。そのスピーキング力不足のせいなのか、一番最後の受験者だったからか、試験官の集中力が切れているw
スマホはいじるわ、試験とは無関係のことメモってるし、しまいには隣の部屋の試験官が「終わったよー」って入ってくるし。
いや、もう笑いをこらえるのに必死でしたよw
『ちきちょー、やっぱり好きだぜベナン人~w』
とりあえず、話続ける。もうほんとに文法も構成もめちゃくちゃ。。とにかく、それっぽいことを、2人のうちまだ集中してくれている試験官に向かって話しました。
次にディスカッションの時間。ここでは試験官がいろいろ質問してくるので、それに回答するという形式です。
とりあえず、集中力なし試験官は”早く帰りたいオーラ”が半端ないw
もう一人の試験官が質問してくれたけど、ここでまさかの『質問が理解できね~。。』 もう一度言ってもらって、何とかそれっぽいことを答える。でも、的外れなことを回答してたと思う。
ここでまさかの試験終了!!
いや、だって後半はディスカッションってことになってるんだよ!w 質問1つで終了って。。まあ、前半の時点で『こいつだめだな』と思われて、質問が聞き取れないところで、完全に見切りつけられたんでしょうねw
試験官から帰っていいよと言われ、現地語で「ありがとう」と言ったら、今日一番の反応w そこからは、どこで働いていて、何してるのーとか、雑談で盛り上がりました。やっぱり現地語って大事ですね~
こんな感じで全試験終了!試験の帰り道、『これ、ヘタしたらヘタするぞ』とか思いつつ帰りましが、こうやって振り返ってみると絶対受かってないですねw
次は12月。万全の準備をして、もう一度受験したいと思います。
次は合格するぞ~!!
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綿貫大地
1983年生まれ。千葉県成田市出身。
大学在学中にザンビアで半年間ボランティアをするNGOのプログラムに参加。
埼玉大学経済学部卒業後、サセックス大学開発学研究所(IDS)で開発学修士号取得。
大手商用車メーカーにて3年半勤務したのち、大阪の化学メーカーに2年半勤務。
2017年10月から2019年9月まで西アフリカのベナンで、青年海外協力隊隊員として活動。
JICA SHEPプロジェクトを用い、野菜農家グループの収入向上に貢献。
2019年10月からベナンの飲食店経営に従事し、現在はベナンの農業関連会社の起業準備中。
”だれもが志を持って生ける世界の創造”というビジョンを胸に日々活動中。
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