こんにちは、ベナンでボランティアをしているだいちです。
前回の記事に引き続き、映画上映会について綴っていきます。
映画上映会 準備②
さて、開催場所も決まり、当日の流れも見えてきました。
でもまだまだ、たくさんやることがあります。
チラシ配り
8月のベナンの小学校は、長期休暇真っ只中。
当然、小学校には誰もいません。
どうやって、このイベントを知ってもらうか。
各家をまわってチラシを配ることにしました。
チラシに記載したのは、日時と場所。
そしてここベナンで重要なのが、「お土産あるよ!」の一言。
ベナンでは、会議や研修などで、ホスト側が何かしらのお土産を用意します。
「それも記載しないと、誰にも来てくれないよ!」
と手伝ってくれた仲間からアドバイスをもらいました。
ワードで簡単に作ったものでしたが、20枚ほど印刷。
いつも「だいち、だいち」と声をかけてくれる子供たちがいるご近所さんの家をまわって、
チラシを配りました。

子供は大好きなのですが、ベナンに来て2年間の活動の中で、
子供たち向けの活動はしてきませんでした。
ザンビアにいたころは、大好きな子供たちともっと関わりたくて、
自分から校長先生に頼み込んで、数学の先生したりしてたんですけどね。
ここベナンでは、あえて子供たち向けの活動は一切してきませんでした。
なぜなら農家さんや障がい者グループの収入向上のための活動に集中したかったから。

でも、やっぱり子供たちの笑顔にはかなり助けられていたので、
映画上映会という機会を使って、彼らに恩返ししたいな~と思っていました。
20枚のチラシで、50人弱の子供たちが集まってくれたらいいな~、と。
今思えば甘い予測を立ててましたw
会場設営
小学校の校長先生が知り合いだったので、
開催2日前に頼み込んで小学校の教室を使用できることになりましたが、
1か月以上も使われてないので、相当汚れていました。
こういう時に頼りになるのがやっぱり子供たちですね。
校長先生の子供たちが掃除してくれました。

ここで、今回大活躍してくれた発電機の設置。
小学校には電気が通っていないということだったので、
教室での開催を1度は諦めかけたのですが、
小織さんからのアドバイスもあり、発電機を使ってプロジェクターを使用することにしました。

この発電機、ずっと動かしていると熱くなりすぎてしまうみたいで、
途中から水をかけながら動かしてましたw
あと、この音がけっこううるさくて、映画の音声がかなりかき消され気味でした。
でも、これもアフリカっぽくていいですねw
さらに、スクリーンがないので白い布を仲間が買ってきてくれて、黒板の上に貼りました。

これもアフリカっぽくていい!!w
これで会場設営はばっちりです。
映画上映会開始
ぞくぞくと子供たちが集まってきます。

大好きな子供たちばっかりだったので、とにかくべたべたしてましたw

中には、ちゃんとチラシを持参してきてくれる子も。

そして、いよいよ上映会の始まりです。
まずは、オープニングスピーチ。
と言っても、こんな感じで簡単なものです。
「もうすぐベナンを去るけど、2年間みんなの笑顔に助けられたよ~。
今日は感謝のしるしとして映画をみんなにプレゼントさせてね~」と。

上映会のプログラムは以下の通り
⓵『こまねこ ~はじめのいっぽ~』(5分)
②『Good night』(6分)
③『映画の妖精 フィルとムー』(8分)
④手洗いの啓発&手洗いダンス
⑤『ゆめみるシロ、The Adventure of Egg, Lime and Chilly、Dado、森のなかの大きな家、Old Umbrella、Willy’s night of surprises』(計30分)
この日に上映したのは、全て子供向けの短編映画です。
最初から長いと集中力切れちゃうかな~と思って、上映時間が短いものから流していきました。

映画が始まると、みんな集中して観てくれていました。


3作を視聴した後、後輩隊員の福井沙織ちゃんが手洗いについてプレゼンしてくれました。
実は映画上映会をやると決めた時から、
せっかく子供たちがたくさん集まるので、
啓発活動も採り入れようと決めていて、
沙織ちゃんに声をかけたところ快く承諾してくれました。
事前のプレゼン資料作り&当日の会場設営まで、いろいろと助けてくれました。
プレゼンの内容は、”手洗いの重要性”。
いつ手を洗わなきゃいけないのか?
なぜ手を洗わなきゃいけないのか?
そして、正しい手洗いの方法など。
子供たちにわかりやすいように、写真や絵をたくさん入れたスライドを使って説明してくれました。
沙織ちゃんがプレゼンをして、フランス語がまだわからない子供のために、仲間が現地語に通訳という流れ。


沙織ちゃんがプレゼンを開始した当初から、子供たちの反応はとてもよく、会場が一体となります。

手洗いダンスをみんなで踊ったとき、この日一番の盛り上がりが!!
(映画じゃないんか~いw)
今後も映画上映会を続けていきたいので、これはいい学びになりました。
啓発活動を入れるのであれば、映画と映画の合間、インタラクティブなものがいい、など。
今後に活かしていきたいと思います。
さてさて、映画上映会もいよいよ最後の作品の上映です。
さっきまでのテンションはどこえやら、映画が始まるとみんな静かになるんですよね~。

当初、50人ぐらいを想定していましたが、どこから聞きつけたのか、
あれよあれよと子供たちが増えていきました。
最終的には、101人の子供たちが集まってくれました!!

最後の作品が終わり、みんな待ちに待ったお土産の時間!w
手作りサンドウィッチを用意。
ここも仲間たちが手伝ってくれて、
1人で何個も持っていかないように、グループに分けて配布してくれました。
こういうことも、自分だけではできなかったな~と。

最後に・・・
今回の上映会、
WTP代表の小織さん、
お手伝いしてくれた福井沙織ちゃん、
そして野菜農家グループの仲間たちのおかげで、
終始予定通りに進みました。
ただ一つ、やり損ねてしまったのが、子供たちに感想をきくこと。。。
すっかり忘れてしまいました。これについても今後の改善点ですね。
子供たちが何を感じ取ってくたのか、
それは分かりませんが、私自身は、
子供たちがいつもは見せないような、
映画に集中したときのあの純粋な眼差しを見れたこと。
そして、
この2年間、私を助けてくれた彼らに彼女らに、
この映画上映会を通じて、少しでも恩返しができたかなと思うと、
やってよかったと心から思えました。
さらなる改善を目指しつつ、
この日に感じた、なんだかあったか~い気持ちを忘れずに
今後もここベナンで、映画上映会を続けていきたいと思います。
おまけ、、
一番お気に入りの子には特等席で見せてあげましたw
顔近すぎますねw

ではまた~
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綿貫大地
1983年生まれ。千葉県成田市出身。
大学在学中にザンビアで半年間ボランティアをするNGOのプログラムに参加。
埼玉大学経済学部卒業後、サセックス大学開発学研究所(IDS)で開発学修士号取得。
大手商用車メーカーにて3年半勤務したのち、大阪の化学メーカーに2年半勤務。
2017年10月から2019年9月まで西アフリカのベナンで、青年海外協力隊隊員として活動。
JICA SHEPプロジェクトを用い、野菜農家グループの収入向上に貢献。
2019年10月からベナンの飲食店経営に従事し、現在はベナンの農業関連会社の起業準備中。
”だれもが志を持って生ける世界の創造”というビジョンを胸に日々活動中。
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